千年の孤独

田中泉(タナカ セン)によるレビューブログです。

2016年の10曲。

2016年も残り14日。今年の1番の衝撃はVRを体験したことですね。誰か買ってくれ。

 

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この1年すごく聴いた曲、思い入れのある曲を10曲選んでみました。(順不同)

 

1.「告白」/My hair is bad


My Hair is Bad – 告白 (Official Music Video)

女々しい曲の多いバンドはbacknumberじゃない。マイヘアも大概女々しいぞ!!でも、マイヘアは「恋は決してきれいなものじゃないけど、それでも僕は恋してしまう」みたいな、かっこつけないところがすごく好感を持てる。

 

2.WENDY/ビレッジマンズストア


ビレッジマンズストア "WENDY" (Official Music Video)

ビレッジは相変わらずライブもMVも超かっこいい。「WENDY」のタイトルは「ピーターパン」のヒロインを意味していて、また「主人公にもヒロインにもなれずに大人になってしまったこと」がテーマらしい。それを踏まえたうえで聴くとめちゃくちゃグッときますね。

そしてVo.の水野ギイさんは生で見ると妖艶で色気がすごいのだけど、普段のツイートのノリがこれだから笑う。

 

 

3.「恋」/星野源


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

ダンスでおなじみ、「恋」。主題歌発表のときに「恋をしてウキウキ踊り出してしまうような曲」とか星野源が言ってたんだけど、確かに恋をした時の弾む感じが全面に出てて良い曲だなーと純粋に思った。紅白のパフォーマンスが今から楽しみですね。

 

4.「多数決」/amazarashi


amazarashi 『多数決』Music Video

アルバム「世界収束二一一六」のコンセプトの作り込みが徹底されてて、今年1番のアルバムだと思っている。初回盤に入ってた、秋田ひろむの小説もまた素晴らしかったので、ぜひ小説を連載してもらいたいところ……ゲームコラム「ゲーム、再考」から文才ほとばしってる感じはあったけれども。

 

5.History Maker/DEAN FUJIOKA


「History Maker」 DEAN FUJIOKA<TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」オープニングテーマ>

歌も歌えるディーン・フジオカ。なんなら作詞作曲もできるディーン・フジオカ。今まさにハマっているアニメ「ユーリ!!!on ICE」のOPでもあるこの楽曲に、力をもらうことが非常に多かった。OPの映像も素晴らしいので、みんな観るんだ。amazonプライムビデオで全話観られるから!!

 

6.Ice Candy/カフカ


カフカ - Ice Candy(MV)

これまで冬の曲ばっかりだったカフカの、真っ直ぐな夏ソング。「煙草の煙嫌いでしょ? 灰皿あるの何でなの?」、「東京の空を見上げたって 天の川なんて無かったの」っていう歌詞がいちいちずるい。終わりの見える恋愛を歌わせたらカフカは上手いんだよなあ……。

 

7.文學少女/BURNOUT SYNDROMES


BURNOUT SYNDROMES 『文學少女』ミュージックビデオ

今年の「東京見放題」で観て衝撃を受けた1曲。これ、歌詞をよく見るといろんな文學作品がモチーフとなってるんですよね。1回どこかで全解説したい。

 

8.LOSER/米津玄師


米津玄師 MV「LOSER」

去年「Bremen」というあれだけ素晴らしいアルバムを出しておいて、自分を「LOSER」だと歌ってしまうその感じ、ずるい。今年は中田ヤスタカとタッグを組んだり、来年は「3月のライオン」の主題歌担当したりと、同い年でこんだけ活躍しているの見ると素直に嬉しい。来年はライブ行きたいな。

ちなみにアルバム「Bremen」についてはこの記事でおおいに語っているので、宜しくお願いします。

 

大躍進を遂げた『米津玄師』。街を背に理想郷を目指した彼が、その先に見つけたもの。 | Coolhomme[クールオム]

 

9.ファイター/BUMP OF CHICKEN


BUMP OF CHICKEN「ファイター」

 

3月のライオン」のアニメはEDの「ファイター」が零くんの孤独と戦う姿と重なって、毎回泣きそうになる。中学生の頃から好きなバンドが、26歳になっても最前線にいるのってすごいな……。

 

10.Newspeak/ぼくのりりっくのぼうよみ


ぼくのりりっくのぼうよみ - 「Newspeak」ミュージックビデオ

最近メディアを立ち上げようとしたり、「文學界」にエッセイを掲載したり、何かと天才ぶりを発揮している”ぼくりり”ことぼくのりりっくのぼうよみ。ディストピア小説が好きらしく、この曲も「1984年」からっていうあたりが粋。今後も何をするのかワクワクさせて欲しい。

僕たちは世界を救うことができない。

「鬱ゲー」として有名なゲームソフト、リンダキューブ。ジャンルについて公式サイトでは「サイコスリラー+ハンティングRPGと表記され、PSへ移植された「リンダキューブアゲイン」はPSソフトで初めて倫理規定マーク(「暴力やグロテスクなシーンが含まれています」と書いてある赤い三角のあれです)が付けられた怪作である。ゲームデザイン、シナリオは「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治。それまで「天外魔境Ⅱ」で王道のRPG制作に携わったストレスからアンチテーゼとして作ったとされているが、その「天外魔境Ⅱ」もかなり毒々しい。幼少期に遊ぼうものなら、確実にトラウマになっているだろう。「天外魔境Ⅱ トラウマ」で検索すれば、その意味が嫌という程分かるのではないだろうか。

 

リンダキューブ」に話題を戻そう。

 

リンダキューブ アゲイン

リンダキューブ アゲイン

 

 

この「リンダキューブ」はそれまでのRPGとストーリー、システムが全く異なる作品だ。一般的なRPGの目的といえば「勇者である主人公が世界を悪に染めようとする敵に立ち向かい、最終的に倒して平和を取り戻す」が根本になっている。しかし、この作品は「8年後に巨大な隕石が衝突すること、そしてそれが回避不可能であることが判明している惑星、ネオ・ケニア。主人公のケンと恋人であるリンダはこの8年間に多くの動物をつがいで捕獲し、箱舟と呼ばれる宇宙船に乗って惑星が壊滅する前に脱出することになり……」という設定だ。行く手を阻む敵はどこにもいないし、隕石から惑星を救うことはできないし、主人公は勇者ではない。

 

シナリオを進めるにつれ、ゲーム中の時間も経過していく。タイムリミットの8年後に迫っていくと同時に、住民が少しずつ脱出していくためにゲーム中の施設を利用できなくなっていく辺りが非常にリアルだ。

 

また、目的である「動物をつがいで捕獲する」ことも単純にはいかないようになっている。一般的なRPGではレベルを上げていけば敵をどんどん倒せる。しかし、「リンダキューブ」は動物を「倒す」のではなく「捕獲」しなければいけないのだ。動物とのバトル場面で、程よくHPを削ると捕まえることができるが、自分たちの方が高レベルの場合、動物は「飛び散って」しまう。かといって相手が強敵だとこちらが戦闘不能になってしまう。程よいダメージを与えられるか、という緊張感を常に持ってプレイすることを求められるのだ。しかも出現が四季や時期に限られる動物もいるため、ただ単純にレベルを上げれば解決できるわけではない。レベルを上げて物理で殴る戦法が仇になるのだ。

 

動物を捕獲し、箱舟に乗せるのとは別に加工することで武器や防具にも、食料にもなる。「解体屋」という施設では動物から貴重なアイテムを取り出してもらうことができ、モンハンさながらの狩猟生活を味わえる。食料用に加工した肉は所持したままだと腐敗したり、またその肉を狙ったハイエナに襲われたりとこちらの設定もリアルになっている。

 

そして1番特徴的でもあるのが、シナリオが4パターン用意されている点だ。狩猟がメインなのはシナリオCになるのだが、桝田氏本人も「先にAとBをクリアしてください」とコメントしている。シナリオA、Bについてメインのシナリオはそれぞれあるのだが、ノルマの捕獲する数と行動できるエリアがそれぞれ異なる。つまり、シナリオCを遊ぶうえでのチュートリアルになるのだ。プレイヤーはどうすれば動物を効率良く捕獲できるのか、どのような町があるのか、どういった施設を利用できるのかを事前にシナリオA、Bを遊ぶことで把握できる。(シナリオDはタイムトライアルなので割愛)

 

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しかしこのシナリオA、Bは狂気に満ちたものとなっていることで有名だ。人によってはもうこの時点で無理だと感じてしまうかもしれない。

 

シナリオAでは主人公のケンの双子の弟、ネクが中心の物語。ラスボスの正体と、その予想もできなかった行動の伏線にあなたはきっと震え上がるだろう。ラスボスとの最終決戦のBGMが不気味さを煽る。「死体は探すよりも作る方が簡単なのさ」という台詞が、いかにも猟奇的だ。

 

シナリオBは謎の化け物に襲われた2人の主治医、エモリ博士とその娘、サチコが中心の物語。襲われて左手を失ったリンダに施された応急処置があまりにも生々しく、私はプレイしていて思わず「うわあ……」と声に出てしまったほどだ。あと、襲撃してきた犯人の最期があまりにも辛過ぎた。

 

シナリオBではリンダがストーリー上、離脱して代わりにサチコが共に行動する時期がある。その際にエモリ博士がサチコへ「ケンくんとはAまでにしておきなさい。Bは慎みなさい」と忠告するのだが、その言葉の本当の意味を知ったときは絶句するだろう。

 

その血みどろなシナリオ2つをクリアし、ようやく本番のシナリオCに挑むことができる。このシナリオCは完全なパラレルワールドであり、シナリオA、Bで悲惨な結末を迎えたキャラが幸せになっていたり、同じ台詞が全く別のシチュエーションでまた登場する。シナリオA、Bはゲームシステムをプレイヤーに理解させるだけでなく、それまでのシナリオとのギャップを楽しめるためのものだったのだ。

 

そしてシナリオCで2人を乗せた箱舟がたどり着く先は……?これについては様々な考察がされているが、是非ともあなたにも見届けて欲しい。

書き出しを科学する。

私が読書好きになったのは同じく読書が好きな父親の影響が大きい。前回の記事で触れた筒井康隆も元々は父親が好きな作家で、小学生の時に「旅のラゴス」を貸してもらった。

 

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

 

 

よく一緒に書店に行くこともあったが、ある日帰ってから父親がとある人気作家の代表作の文庫本を買っていたことに気が付いた。私は既に図書館で借りて読んでいたため、軽い気持ちで「読み終わったら感想聞かせてね!」と父親に言った。しかしその翌日、朝食の席で父親は「書き出しの文章から好みじゃなかった」と言い放ったのだ。「あのお父さんにも書き出しから好みじゃない小説もあるのか……」と動揺を隠せなかったのを覚えている。

 

前置きが長くなったが、それからまた様々な小説を読んで思う。小説の冒頭で善し悪しは分かる。

 

例えば食事で一口食べてみて「不味い!」と吐き出したくなるものもあれば、もう一口食べたくなるものもある。音楽を聴いていてイントロからビビッとくるものもあれば、すぐに視聴機の停止ボタンを押したくなるものもある。それでも後々好きになるということも当然あるけれど、なんやかんや第一印象は大事なのではないだろうか。

 

 

 

というわけで、小説の冒頭部分を色々と見てみよう。

 

 

 

「ある朝、グレーゴル・ザムザが気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した」(変身/カフカ

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

「東京喰種」の原作で使われていたのが印象的だった。主人公の名前とおかれている状況が分かるうえに、読者を引き込む強さのある書き出しだ。この後の文章も主人公がどのような巨大な虫になってしまったのかの描写がリアルだ。

 

しかし、とある文芸雑誌にて、これまで「虫(毒虫)」とされていた姿が「ウンゲーツィファー(生け贄にできないほど汚れた動物・或は虫)」と原書そのままの単語に新訳しているのも興味深い。

 

 

 

「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色の細かい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った」(葉/太宰治

 

晩年 (新潮文庫)

晩年 (新潮文庫)

 

 

こちらは太宰が初めて出した単行本「晩年」に収録されている「葉」の書き出し。まず初めての単行本なのにタイトルが「晩年」って。しかも書き出しから「死のうと思っていた」って。いかにも太宰だなあという感じが出てますね。

 

この「葉」は読んでみると分かるんだけど、書き留めたものを繋ぎ合わせたような作品なので小説とは言えない。本人は「晩年について」という文章で「私の小説を、読んだところで、あなたの生活が、ちっとも楽になりません。ちっとも偉くなりません。なんにもなりません。だから、私は、あまり、おすすめできません」だなんて述べている。しかも「わけもなく面白い長編小説を書いてあげましょうね。いまの小説、みな、面白くないでしょう?」と開き直る始末。これでこそ太宰だぜ。

 

とはいえこの「晩年について」も現代の小説家にも通ずる疑問を太宰は投げかけているので、こちらも読んでみると面白いかもしれない。青空文庫ですぐに読めるので。

 

また、こちらは書き出しではなく締めの文章にはなるけれど、太宰の遺した言葉の中で私が1番好きなので紹介しておきます。痺れます。

 

「私は虚飾を行わなかった。読者を騙しはしなかった。さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では失敬」(津軽太宰治

 

 

 

「得体の知れない不吉な塊が私の心を始終圧(おさ)えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか ー 酒を飲んだ後に宿酔いがあるように、酒を毎日飲んでいると宿酔いに相当した時期がやってくる」(檸檬/梶井基次郎

 

檸檬 (280円文庫)

檸檬 (280円文庫)

 

 

現代文の授業で学んだ人も多いのではないだろうか。そして作者の写真を見て「いかつい!」と思ったのではないだろうか。私は思った。

 

元々精神的に不安定だった人らしいけれど、その憂鬱を「二日酔い」と表現しているのが非常にリアル。この「得体の知れない不吉な塊」を抱えたまま歩く主人公は八百屋の店先で檸檬を買い、いくらか幸福な気持ちにはなったものの、丸善でまた憂鬱が立ちこめることとなる。そこで画集を積み上げて爆弾に見たてた檸檬を置き、「木っ端微塵に爆発する丸善」を愉快に想像してその場を去る主人公。

発表当時の丸善・京都本店には作品と同じく檸檬を置いて立ち去る人があとを絶たなかったとか。店員さんからすればえらい迷惑な話である。

 

 

 

「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。返せ。」(阿修羅ガール舞城王太郎

 

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

 

 

今まで読んできた小説の中で、最も引っ張られた書き出し。好きでもないクラスメイトの男子と関係を持ってしまったことに関しての後悔から物語は始まる。自尊心を「とりあえずやってみたらちゃんと減った」なんて表現する主人公、アイコに私はすぐに夢中になった。

 

それと、この「とりあえずやってみた」男子ではなくアイコが好きな男の子、陽治が個人的にめちゃくちゃ好きだ。「修学旅行ではバスに鹿を乗せようとして見つかってバスに乗せてもらえず百メートルくらいバスを追いかけて走っていた」ようなお調子者である一方で、同級生の喧嘩を仲裁した理由を「愛だよ」と断言するギャップ。最高。それ故わたしは一時、「好きなタイプ」を聞かれたら「修学旅行でバスに鹿を乗せようとする人」なんて返してたけど、完全に頭おかしい子の発言だった。

 

 

 

「それは人類がはじめて月を歩いた夏だった。その頃僕はまだひどく若かったが、未来というものが自分にあるとは思えなかった」(ムーン・パレス/ポール・オースター

 

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

 

 

社会人になる前に読んでおくべき1冊だと思う。書き出しで「未来というものが自分にあると思えなかった」とあるが、主人公、フォッグは天涯孤独になり、人生を放棄し、公園で残飯を探すところまで堕ちる。しかしそこでの出会いをきっかけに、自身の運命めいた事実にたどり着くのである。読み終えた後の余韻が素晴らしい作品。

 

「愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆揃って幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい」(好き好き大好き超愛してる。舞城王太郎

 

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

 

 

先程挙げた「阿修羅ガール」と同じ作者、舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる。」の書き出しだ。私の読書歴において最も「阿修羅ガール」の書き出しは衝撃であり、この「好き好き大好き超愛してる。」の書き出しは感動であった。

 

舞城王太郎はわけの分からない作品も多いが、「愛」について表現することに徹底している作家でもあると思う。それは異性に対するものと家族に対するものと様々ではあるけれど、その「愛」を描くことについてこの書き出しが全てを物語っている。書き出しについてほんの一部を引用しているが、この続きも非常に素晴らしいので是非手に取って読んでいただきたい。

 

余談だが、この作品は芥川賞候補にまでなったものの、都知事経験のある某選考委員が「タイトルを見ただけでうんざりした」と苦言を呈している。その選考委員の作品なんかよりよっぽど美しさのある作品だと私は思う。

 

 

 

 小説の書き出しについて書いてきたが、こんなサイトもある。

 

http://kakidashi.com

 

小説の書き出しがずらりと並び、気になったものをクリックすると作品の情報が出る。書き出しについてSNSで紹介することも、そのままamazonで購入することも可能だ。アクセスするたびにランダムに表示されるため、いつでも新しい出会いがある。自分の好きな作品、知っている作品が表示されているのを見るのも嬉しい。クイズ感覚で作品情報を見るのも楽しい(私はこれで2時間くらい遊んだこともある)

 

2012年に紀伊国屋書店新宿本店で行われた「ほんのまくらフェア」(カバーに書き出しが書かれてはいるものの、タイトルを伏せた状態で販売する企画)をウェブ上で再現したサイトだ。

 

Aboutにあるこの文章が素敵だ。

 

「本の書き出しは、筆者が全力で考えた命の断片です」

 

 いまいち読書に興味が持てない、という人もとりあえずこの「本の書き出し」を見てビビッとくるものを探してみるのをお薦めしたい。

これは、私たちの物語

インサイド・ヘッド」を観た。

 


映画『インサイド・ヘッド』最新予告編

 

今作の主人公は11歳の女の子、ライリー。彼女の頭の中には「ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ」という5つの感情が住んでいる。このライリーがミネソタからサンフランシスコに引っ越したことから物語が動き出す。新しい家はオンボロ、学校には馴染めない、仲の良かった友達と離ればなれになってしまう、と11歳の女の子に耐えられないことが立て続けに起こる。それまでヨロコビの思い出で溢れていた頭の司令部に、イカリやムカムカ、カナシミの思い出が集まり始める。

 

ある日、ライリーの特別な思い出がカナシミに染まりかけ、慌てたヨロコビはカナシミと共に司令部を飛び出してしまった。2人を失ったことでライリーの感情は不安定に。2人は果たして司令部に戻ることができるのだろうか……?という物語。

 

この作品は頭の中の描写が凄く腑に落ちるというか、上手かった。「寝るとその日得た思い出がからくり仕掛けの機械を通って蓄積されていく」、「その中でも特別な思い出から性格の島(ライリーの場合は家族、おふざけ、正直、友情など)ができる」など、心理学などを学んでいた人は興味深く観られるのかもしれない。「なんとなく思い出すとなかなか頭から離れないCMソング」の辺りなんか、クスッとくるだけじゃなくてなるほど、と納得してしまった。

 

また、ライリーの感情はヨロコビが仕切っている一方で、別のキャラは別の感情がその役割を担っている表現も面白かった。パパの感情ははイカリが仕切っていて、ママの感情はカナシミが仕切っていた。そこの違いが大人と子供の差なんだろう。そりゃあ、ヨロコビだけで頭の中がいっぱいになるのは素晴らしいことかもしれない。ここで今作の命題である「カナシミは必要なの?」が関わってくる。

 

それまでヨロコビは一方的に「幸せ=ヨロコビ」という考えに固執していた。その他の感情にも「明るいことを考えようよー!ウェーイ!」とさながら文系大学生のように、元気の押し売りをするのがヨロコビだった。

しかし、カナシミと司令部に戻る冒険と、その道中で出会うライリーの想像の友達「ビンボン」をきっかけに変わっていく。ヨロコビが気付いたことについては是非劇場で観て欲しい。

 

今作はあまり子供向きとはいえないのでは?と思った。アナ雪のようにミュージカル展開があるわけでもなく、ベイマックスのように悪をやっつけるものでもない。それらと比べると1人の女の子の頭の中での話なので、わりと地味ではある。それこそまだ「ヨロコビ」と「ムカムカ」しかいないような子にしてみたら、共感できなくてつまらないのかもしれない。

どちらかといえばライリーと同じ11歳くらいの子、かつて11歳だった人、また子を持つ親が観て共感する作品である。あの頃の上手く消化できない感情を、この「インサイド・ヘッド」は丁寧に描いてくれた。

それこそ私は26歳にもなって、感情を上手く消化できないこともあるが、この作品を観てすっと心が軽くなった気がする。カナシミはカナシミとして受け入れ、時にイカリを表現したって良かったのだ。

 

人の感情は単純なものではない。良いことも悪いこともたくさん経験して、その人の性格ができていくのだ。そんな大切なことをこの作品は教えてくれた。これは私たちの物語だ。

もし朝起きて街にゾンビが徘徊していた場合、どうするか考えることがある

そう言うと、「大丈夫かこいつ」と言いたげな目で見られる。何が起こるか分からない世の中なんだし、そんなことだってもしかしたらあるかもしれないじゃない!とその度に内心で憤慨している。

 

とはいえ私は元々、ゾンビ映画が苦手だった。「何が面白くてあんな気持ち悪いものを観るんだ」とさえ思っていた。それが今や自ら好んで観るようになったので、人の変化とはよく分からないものである。今回はゾンビ映画が苦手、という人のイメージを変える3作品を紹介したい。

 

 

 

ショーン・オブ・ザ・デッド

 

昔、近所のレンタルビデオ店でバイトをしていた私は先輩に「ショーン・オブ・ザ・デッド」という映画をお勧めされた。「ゾンビ映画は嫌いなんですけど」と苦言を呈する私に、先輩は「まあまあ、とりあえず観てみなよ」と半ば無理やり押し付けられた。

 

 

先輩の言葉を無下にすることもできず、覚悟を決めてその「ショーン・オブ・ザ・デッド」を観た私は驚いた。馬鹿馬鹿しさの中にしっかりと生々しいシーンはあったが、ゲラゲラと笑って観られるゾンビ映画だったのだ。

 

ショーン・オブ・ザ・デッド」はロンドンが舞台の作品だ。冴えない家電量販店の店員であるショーンはその不甲斐なさから恋人のリズに愛想を尽かされてしまう。ショーンは親友のエドとパブで飲んだくれ、二日酔いのまま目を覚ますと街はゾンビで溢れ返っていた……。

 

この作品は元祖ゾンビ映画ドーン・オブ・ザ・デッド」へのオマージュ作品である。そのため、しっかりとゾンビ要素は押さえており、ただのB級ゾンビ映画に留まらない。しかし、凄惨とした街の姿を目にしたショーンは「リズと母親を助けて、パブに避難しよう!あそこなら頑丈だし酒も飲めるぞ!」と考えるところに絶妙な突っ込みどころがある。普通、逃げ込む場所として「ドーン・オブ・ザ・デッド」のようにショッピングモールを挙げる人が多いだろう。舞台がロンドンだからこそ、パブに立てこもる選択肢が出てくるのだ。

 

特に注目して欲しいのは、パブに逃げ込むも襲いかかってくるゾンビとのバトルシーン。とある有名過ぎるロックバンドの楽曲をBGMに、テンポ良くゾンビに立ち向かうシーンは吹き出してしまうのではないかと思う。

 

 

 

ゾンビランド

 

ゾンビランド [Blu-ray]

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謎のウイルスによって生まれたゾンビが蔓延り、人類が絶滅状態になったアメリカ。引きこもりでおたくの少年、コロンバスは「生き残るための32のルール」を作り、実践することで1人生き延びていた。両親の元へ向かおうとする道中に筋骨隆々な最強ゾンビハンターのタラハシー、プロの詐欺師でもあるウィチタとリトルロック姉妹に出会う。一度は騙されるも、共に行動をとることを選ぶ4人。ゾンビがいないと噂される、とある遊園地を目指す4人の運命は……?

 

まずなんといってもキャストが良い。主人公、コロンバス役は「ソーシャル・ネットワーク」主演のジェシー・アイゼンバーグ。冒頭の台詞でFacebookがネタになっているのも、何か運命めいたものを感じる。

 

キュートな詐欺師姉妹の姉を演じるのは「アメイジングスパイダーマン」のヒロインで注目を浴びたエマ・ストーン。「バードマン」での演技も素晴らしかった。あと可愛い。可愛いなかにもエロさがある。最高。妹役はアビゲイル・ブレスリン。小さい頃出演した「リトル・ミス・サンシャイン」もまた良い作品だ。

 

最強ゾンビハンターだが、アメリカのお菓子トゥインキーが好きというギャップもあるウディ・ハレルソン。ゾンビに囲まれるも、1人残らず倒すシーンは凄まじかった。空になった弾丸を装填するシーンのかっこよさたるや。そんなタラハシーが探すお菓子、トゥインキーは腐らないなんて都市伝説もある、わりとポピュラーなお菓子だそうで。食べてみたいので詳細知ってる人がいれば教えてください。

 

この「ゾンビランド」はタイトルに「ゾンビ」とあるけれど、スプラッター的な表現は全然薄い方だと思う。最初こそ「ウグッ」となりそうなシーンはあるものの、「ショーン・オブ・ザ・デッド」に比べたらゾンビ映画初心者には優しい。まあ、とある大物ハリウッド俳優を本人役で出演させ、雑な扱いをするようなコメディ映画なので本当にかるーい感じで観られます。どうやら続編もあるとの噂。

 

 

 

ウォーム・ボディーズ

 

ウォーム・ボディーズBlu-ray
 

 

生きていた頃の名前も思い出せないゾンビの青年、R。彼はある日、人間の女の子、ジュリーに一目惚れする。ゾンビ仲間と食料探しに来た際に出会い、周りが人間を捕食していくなかでジュリーを助けるR。最初は怯えるジュリーであったが、数日を共に過ごすうちに2人の仲は深まっていく……。

 

なんと主人公がゾンビ。ゾンビといえば顔の肉が腐って崩れ落ちているようなイメージかもしれないが、Rはイケメンだ。

 

この作品はゾンビは空港にたむろしている一方、人間はバリケードを築いて武装している。決定的に人間とゾンビに溝が生じているが、片言ながらも言葉を話し、「キミヲマモル」というRにジュリーは心を開いていく。音楽が好きでレコードをたくさん持ち、古ぼけた飛行機の中で暮らすRとジュリーのシーンに様々な音楽がかかるのだけど、そこが凄く素敵。

ただ、Rがジュリーの元カレ(死亡)の記憶を垣間見るシーンはちょっと表現がグロいので、その点だけは注意が必要だ。

 

決して許されないゾンビと人間の恋。しかしそこから生まれる奇跡によって変わる世界。ゾンビ映画だけでなく、ラブストーリーでもあるこの作品、私はとても好きです。

 

キャッチーなゾンビ映画3作品について紹介したが、どうだったでしょうか。「気持ち悪い」、「グロい」というマイナスイメージを持たれがちなゾンビ映画ではあるけれど、全部が全部そうではないということを伝えたい。3作品のいずれかを観たことで、新たな出会いに繋がれば幸いです。

国語の教科書は日本文学のベストアルバムだ

以前、ロックバンド a flood of circleのギターボーカル、佐々木亮介氏はユーストリームでこう言っていた。「国語の教科書は言ってみれば、日本文学の素晴らしい作品を集めたベストアルバムなんですよ」と。

 


a flood of circle - BLUE

 

私は小学生の頃から、新学年の国語の教科書はもらった日に読破するタイプだった。小説文であれ説明文であれ、文法の学習方や読書案内まで隅々目を通していた。そのため、佐々木氏の発言を聞いた時に「そういう考え方って素敵だなあ!」と感動した。彼は幼少時をロンドンで過ごしており、そこで出会った国語の教科書を興味深く読んでいたそうだ。

 

国語の教科書といえば、私は大学生の時に国語の教員免許を取得するため、3週間母校の中学校へと実習に行っていた。その準備で購入した国語の教科書も非常に面白く、研究授業で取り扱わない題材のところまで読み込んでしまったほどだ。

 

私自身が中学生の頃使っていた国語の教科書との大きな違いとしては、

 

・街中の書店で平積みされているような作家の作品を学習する(重松清あさのあつこなど)

・読書のきっかけに結びつけたいのか「実写化との比較をしてみよう」という企画で様々な映画の写真が載っている

・全部学習しないにしろ、とにかく収録されている作品が多い。教科書がめちゃくちゃ厚い。

 

私は小学6年生から週休2日制になったゆとり世代なので、改訂後の教科書の厚さに驚いた。「読書の世界を広げよう」的な企画で村上春樹の「バースデイガール」とか載っていたけど、実際の中学生の何人が読んだのか個人的には凄く気になる。

 

 

 

ネットでもよく「懐かしい」と国語の教科書で学習した物語について、話題になることがある。その中でも私が実際に学習した中で印象的だったものを3作品挙げてみようと思う。

 

 

 

「夏の葬列」(山川方夫

 

夏の葬列 (集英社文庫)

夏の葬列 (集英社文庫)

 

 

5歳上の兄の教科書にも載っていたし、私自身も授業で読んだし、更に現在の教科書にも載っていたのでかなり多くの人が触れたことがあるのではないでしょうか。2ちゃんであれば「閲覧注意」とスレタイに付く必要があるレヴェルで後味が悪いことで有名な作品。

 

主人公はある夏の暑い日、戦時中に疎開していた先の小さな町を訪れる。かつて幼い主人公は仲の良かったお姉さん、ヒロ子さんと葬列を見て「おまんじゅうがもらえるかも!」と淡い期待を抱いてその後を追うも、米軍の艦載機の攻撃に遭う。芋畑に身を隠し、なんとか逃れようとする主人公。そんな主人公を助けようとしたヒロ子さんに対し、主人公は「目立っちゃうだろ!向こうへ行けよ!」と突き飛ばす。真っ白なワンピースを着ていた彼女は格好の標的だったのだ。そのままヒロ子さんは艦載機の攻撃を受け、重傷を負う。

 

翌日に戦争は終わり、ヒロ子さんのその後を知ることもなく主人公は町を去る。

 

その罪の意識を抱えた主人公が再び訪れた同じ町で、あの日と同じように葬列が進んでいくのを見つける。その遺影はヒロ子さんの面影を残した女性のものだった。葬列に参加していた少年から死者が「足を悪くしていなかった」ことを聞いた主人公は安堵する。「彼女はあれが原因で死んだわけでも、後遺症があったわけでもない。おれは無罪だったのだ」と主人公は有頂天になるのだった。しかし、調子に乗って死者が亡くなった理由を尋ねたことで物語は急転する。

 

「ずっと昔、戦争で1人きりの娘がこの畑で機銃に撃たれて死んでしまってからこの人はおかしくなってしまい、この人は昨日川に飛び込んで死んだ。もうおばあさんだったけれど、写真がうんと若い頃のものしか無かった」

 

あの夏に犯した罪に区切りをつけるつもりでやってきた主人公だが、ヒロ子さんだけでなく間接的に母親の死にも関わってしまったのだった。

 

めでたしめでたしと思いきや、一気に裏切られるこの展開。作者は鬼か。救いが一切無いし、何よりヒロ子さんが撃たれた描写が「ゴムまりのように跳ねた」なんて、生々し過ぎて今でも覚えている。

 

この小説について書くにあたり調べていて初めて知ったが、作者は直木賞候補芥川賞候補になるも受賞ならず、交通事故により35歳という若さで亡くなっている。しかしあの瀬名秀明(代表作は映画化、ゲーム化もしている「パラサイト・イヴ」など)は「この小説に出会わなければ作家を志さなかっただろう」と発言しているので、文学界に大きな影響は与えていることは間違いない。

 

 

 

「ベンチ」(ハンス・ペーター・リヒター)

 

 

あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))

あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))

 

 

あのころはフリードリヒがいた」収録の短編小説。授業ではこの「ベンチ」しか読まなかったけれど、興味を持って図書館で借りて読んだら結末があまりに悲惨過ぎてどんよりしたという思い出。

 

主人公と家族ぐるみで仲が良い少年、フリードリヒの一方的な語りで物語は始まる。ある日、彼はヘルガという女の子と仲良くなって公園でデートをするものの、彼女が座った緑色のベンチを見てフリードリヒは動揺する。その緑色のベンチにユダヤ人に腰かけることを許されておらず、彼は、腰掛けることが許されないのだ。自分の身の上を話せば別れを言い渡されるだろう、と彼はユダヤ人であることを隠していた。それでもなんとか自然に振る舞おうと、知り合いがその場に現れないことを祈りながらその緑色のベンチに座るフリードリヒ。彼にヘルガがくれたチョコレートを味わう余裕なんて無い。

 

そんな彼の態度を怪訝に思ったヘルガは、本来フリードリヒが座ることを許されている黄色いベンチまで彼を連れてくる。そして彼女は躊躇い無くそのベンチに座り、差別するつもりが無いという気持ちを打ち明けるのだった。

 

再び会うことを約束するも、フリードリヒは散々悩み抜いた末に行かない決断をする。その理由は彼の最後の一言にある。「僕と一緒にいるところを見られたら、彼女は収容所行きになってしまうから!」だ。

 

ちょうどこの頃に「アドルフに告ぐ」を読んだこともあって、「あのころはフリードリヒがいた」についてもかなりのショックを受けた。フリードリヒがどうなったのかはここでは書かないけれど、多分予想通りかと思う。

確かこの短編自体は数ページで終わってしまうほど短かったはず。それでも中学生だった私に大きなショックを残した作品だ。

 

 

 

「素顔同盟」(すやまたけし)

 

火星の砂時計

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2つも「国語の教科書でトラウマになった話あげてけ」まとめ記事で大体出てくる作品を取り上げてしまったので、最後に私が1番好きな作品を紹介しようと思う。

 

この物語の世界は笑顔の仮面を付けることを義務としている。その理由を学校の授業で「人々がもし喜怒哀楽を表そうものなら、たちまち争いごとが起こるだろう。それをこの仮面が防いでくれている。仮面は私たちに真の自由と平和をもたらした」と学ぶ主人公は、仮面に疑問を抱いていた。どんな時にも笑顔でいることに味気無さを感じ、悲しい時には悲しい顔をしたいと願っていた。また、そんな考えを共有できないことに孤独感を持っていた。

 

しかしある日、公園の対岸で仮面を外す少女の姿を見つける。本来であれば警察に通報するような重大な違法行為だ。しかし仮面の下にあった彼女の寂しそうな素顔を見た主人公は「同じ考えを持つ仲間がいた」と感動するも、声をかけることができなかった。

 

数週間が過ぎた頃、少女を見かけた公園の川沿いに主人公は佇んでいた。学校で彼はとある噂を耳にする。仮面を外し、社会や警察からの目を逃れ、この川の上流で素顔で暮らしている「素顔同盟」という集団についてのものだった。

 

川を眺めていた彼の目に飛び込んできたのは、少女の仮面だった。彼女が仮面を捨て、素顔で生きようと決断したことを知った主人公は、もうこの機会を逃せば彼女に会えないと思い、躊躇いも無く川の上流へ歩き出すところでこの物語は終わる。

 

SF的な世界観と主人公の勇気にとても感動した私は、大学時代に教職の授業で「国語の授業で読んで好きだったもの」という話題でもこの「素顔同盟」を紹介した。教室ではちらほら「懐かしい」と言っている人もいたので、もしかしたら結構読んだことがある人が多いのかもしれない。

 

あと「ニセコイ」で有名な古見直志先生が昔短編で「ペルソナント」という作品を描いているのだけど、設定がわりと近いなあと思い出した。この「ペルソナント」は短編集「恋の神様」に収録されているのでオススメです。

 

 

今回は私が国語の教科書で勉強した中で印象的なものを紹介してみた。ちなみに高校生の時にやった「羅生門」やら「舞姫」やら「山月期」は後々普通にレビューとして書きそうなのであえて触れなかった。

 

他にも「少年の日の思い出」とか「チロヌップのきつね」とか「五月のはじめ、日曜日の朝」とか「はるです はるのおおそうじ」とか「そらいろのハンカチ」とか懐かしいものを色々と紹介したかった。これも後々また機会があれば。

 

当時は勉強として読んでいたものも、今読み返してみると新たな発見があるかもしれない。そりゃあ「国語の教科書は日本文学のベストアルバム」なのだから、今でも覚えているほど良いものが多いわけだ。

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